2014年4月12日土曜日

食をつなげる、食でつながる ――八国山保育園の食

前任園での子どもたち、保護者、職員、地域の方々との取り組みについて書かせて頂いたものです。

◆グルメでも、栄養だけでもない、食べることの喜び!◆

食育基本法が施行されて以来、食育の取り組みがさかんです。芋掘りや田植えといった体験をはじめ、親子料理教室な
どのイベントも行われています。料理をしたことのない子が増えている現在、これらの活動は貴重な体験の場です。しかし、特別なイベントとして行われる食育は、食の本質的な部分を見失う危険性をもっています。食は、食物の生産、流通、
調理、そして一緒に食べる人、食べる状況など、さまざまなつながりのなかで営まれるからです。本書は、身体・自然・他者と食との「つながり」をキーワードに、八国山保育園での取り組みを、実践と発達心理学の二つの視点で見てゆきます。子どもたちの歓声や感動を行間から受け取りながら、「食べること」について深く考える本です。

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