こどもの日は、5月5日ですが、園では一足早く今日(2日)に「こどもの日のつどい」を行いました。
子どもたちの手作りの鯉のぼりと、武者人形と菖蒲の花が飾られた会場にて、端午の節句にちなんだ紙芝居を見たり、由来についての大人の話を聞いたりしました。
鯉が滝をのぼり龍になった話、菖蒲やヨモギに魔除けの力があることから、軒に飾って邪気を払っていいたことなどの話を、子どもたちも良く聞いていました。
古来は、「立身出世」「武運長久」など、武家の男の子のお祝いの意味合いが強かったのでしょうが、「こどもの日」は、「子どもの人格を重んじ、子どもの幸福をはかる」と定められたお祝いです。男女の別なく、すべての子どもたちが健やかに育まれる存在であることを、すべての人々で確認をしたいものです。
園長の話としては子どもたちに次のような話を致しました。
「みんなも、庭のミニ田んぼに稲を植えるよね。田植えって言うんだけど、田植えをする頃になると、遠く遠くの山のほうから山の神様がやってきてね。田んぼの神様になるんだよ。
みんなが植えた稲が元気に育って、たくさんお米ができるように守ってくれる神様なんだよ。昔々から、神様をお迎えするのは女の人のすることでね。早乙女さんって言うんだけど。
神様をお迎えした早乙女さんが、最初に田んぼに稲を植えて、お米がたくさんとれますようにと祈ったんだよ。だから、5月5日の頃は、みんな女の人を大事にしたんだって。
子どものみんなにとって、一番大事な女の人はお母さんだとおもうんだけど、どう?
5月5日は、子どもの日で、子どもたちが元気にしあわせに過ごせることを願う日だけど、お母さんにありがとうっていう気持ちを伝える日でもあるんだよ。
こどもの日は、みんながお祝いをしてもらえると思うけれど、お母さんにもありがとうと言おうね。」
時間がなくて、柏餅の話までできませんでしたが、柏は昔から神聖な木とされてきているようです。
柏は新しい芽が芽吹かないと古い葉が落ちないために、「子が生まれ無事に育つまでは親は死なない」というとらえ方から、「子孫繁栄」を願う象徴とされてきたようです。
私は、子孫繁栄も良いでしょうが、「幼く小さい存在を自分の身をもって守り育む」というところで、親やその他の大人は、みんなそうした思いをもっているんだということを、子どもたちに感じてもらいたいなあと思うことと、そう思ってもらえるような大人でありたいと思うのです。
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